課題の入力と変更

新しい課題の入力

ここで入力した情報は、その課題レポートの有効性とそれに対する回答に大きな影響を与えます。次に、課題レポートを最適化する各フィールドについて説明します。

重要事項: 新しい課題を入力する場合、目標とするマイルストーンの日付を設定したり、依存関係を割り当てることはできません (この課題に依存するほかの課題またはほかの課題に依存するようにこの課題にフラグを付けることはできます)。ターゲットマイルストーンや依存性を指定するには、まず新しい課題を正しくサブミットし、その課題を取得してターゲットマイルストーンを設定および依存性を作成するフィールドにアクセスしなければなりません。.

課題エントリーフィールドの説明

バージョン
この課題を指定したまたはバグを見つけたリリースを指します。
コンポーネント/サブ・コンポーネント
この課題を関連付けるプロジェクト内のエリアを指定します。 セクションは 1 つしか指定できません。
プラットフォーム
これは、バグを報告する場合に、使用しているハードウェアのプラットフォームに該当します。 オプションは次のとおりです。
  • すべて (全プラットフォームで発生。クロスプラットフォームの課題)
  • Macintosh
  • PC
  • Sun
  • HP
注意:オプション [すべて] を選択しても、すべてのプラットフォームに対して割り当てられた課題を選択したことにはなりません。すべてのプラットフォームで発生した課題を選択しているのにすぎません。
オペレーティング・システム
これは、課題が報告されたオペレーティング・システムです。 次のオペレーティング・システムを選択できます。
  • すべて (全オペレーティング・システムで発生した課題。クロスプラットフォームの課題です。)
  • Windows 95
  • Mac System 8.0
  • Linux
オペレーティング・システムは、プラットフォームを意味しますが、例外もあります。 たとえば、Linux は、PC、Macintosh、その他のプラットフォームで実行できます。
優先度
このフィールドでは、ほかの課題と比較して解決する時期を決定するための重要度レベルを割り当てます。 このフィールドは、プログラマやエンジニアが作業に優先順位を付けるために使用します。
  • P1 - 重要度が最も高い
  • P2
  • P3
  • P4
  • P5 - 重要度が最も低い
課題のタイプ

>バグは、仕様どおりに開発されていない、または設計どおりに動作しない既存の機能に関する問題です。

改善は、既存の機能を向上させるための課題です。

機能は、現在存在していない機能をソフトウェアに追加する課題です。

タスクは、機能のサポートや拡張のために行う作業です。 タスクは、通常コードベースへの直接的な変更を必要としません。

パッチは、通常バグを修正するために既存のソフトウェアに適用または追加されるコードで、特殊な課題となります。

初期状態
新しく入力した課題は、「新規」または「未確認」のいずれかになります。 課題が 未確認であるということは、その課題が現実にあるかまたは有効であるかを決定していないということを意味します。「状態」に関する詳細は、課題のライフサイクルを参照してください。
担当者
課題を解決する責任のある開発者のE-Mailアドレスを入力します。このフィールドを空白のままにしておくと、既定でコンポーネント/サブ・コンポーネントのオーナが担当者として使用されます。このフィールドは変更のたびに、課題の担当者リストにある状態が[新規]に変わります。
Cc:
課題の状態が変更されたときや課題に関してほかの作業がある場合に、E-Mailによる通知を送信するほかの開発者のE-Mailアドレスを追加します。複数のE-Mailアドレスを入力する場合は、コンマやセミコロンを使わずに半角のスペースで区切って入力します。

注意: Cc 用のアドレスは慎重に割り当ててください。 この課題に関する関心や責任が主だったものでないプロジェクトの参加者には、E-Mailによる自動通知ではなく、IssueZilla を使って課題を確認し、追跡することをお勧めします。

URL
このフィールドの使用方法は、課題のタイプによって次のように異なります。
  • バグの場合、URL は問題が明らかである、または簡単に再現できる安定性の高いシステムにリンクしてください。
  • 拡張の場合、URL はマークアップなど向上に関する詳細を提供するものを使用してください。
  • 機能の場合、URL をモデルや設計仕様など、向上について説明している Web ベースの情報へのリンクとして使用します。
  • タスクの場合、URL はオプションで、機能または改善に関連付けられたリンクを含めることができます。
要約
課題を説明する簡潔で特別な文章です。要約には、レポートや短いリストでこの問題を簡単に識別できるような、ユニークで一目瞭然で内容を表す数語を使用します。クエリー結果の欄に完全に表示できるように、フィールドの幅に収まる程度の入力に制限しておくことをお勧めします。
説明
関連した履歴やこの課題にまつわる作業を含む課題の完全な説明を入力します。このフィールドは付随的なものであるため、課題のライフサイクルを通して知識ベースまたはコミュニケート手段として利用できます。ほかのプロジェクトの参加者も、このフィールドを使ってコメントや情報を表示したり、追加することができます。

全必須フィールドの記入が完了した後の作業

課題の提出はは、この課題をプロジェクトの課題データベースに保存します。

リセットは、すべてのフィールド値を既定設定または空白に戻します。

テンプレートとして保存を使うと、同じプロジェクト・コンポーネントで複数の課題を入力する場合に、キー操作を保存するために入力した設定を保存することができます。

IssueZilla に課題を入力する方法について詳しくは、課題の記入ガイドラインを参照してください。

課題の表示と修正

既存の課題を解決する方法には、次の 2 とおりの方法があります。

課題の表示ページは、課題の入力ページに似ており、同じフィールドを持っていますが、次のような重要なフィールドが追加されています。

ターゲット・マイルストーン
プロジェクトにマイルストーンを指定している場合は、このフィールドを使ってバージョン・リリースなどのマイルストーンを課題に関連付けることができます。マイルストーンの計画は、異なる機能の完了予定日を列挙します。課題にターゲットとなる日付やバージョン・リリースがある場合は、この課題の解決をその日付までに完了しなければならないことを意味します。このフィールドは、課題に責任のある開発者のみが設定し、変更してください。
CC の追加/削除
この課題の作業が発生した場合に、ほかのプロジェクト開発者に警告を送信するために、E-Mailアドレスを追加することができます。複数のアドレスを追加する場合は、コンマやセミコロンを使用せずに、半角のスペースでアドレスを区切ります。 アドレスを選択して下の [選択された CC を削除] ボックスをチェックすることにより、リストされたE-Mailアドレスから 1 つまたは複数のE-Mailアドレスを削除することができます。
品質管理担当の連絡先
このフィールドには、この課題の品質管理担当者のE-Mailアドレスやエリアスを入力します。
URL
このフィールドを入力した場合は、フィールド・ラベルをクリックして指定した URL に直接リンクできます。
ステータスメモ
この汎用フィールドは、ユーザ定義またはプロジェクト特有のフィールドとして使用できます。 (BugZilla では、このフィールドは、バグに関する短い 1 行の説明を記入するために使用されます。)
添付
課題に添付を追加すると大変便利な場合があります。 バグでは、テスト・ケース、スクリーン・ショット、エディタのログなどを課題に追加し、開発者がバグを再現できるように問題を正確に指摘することができます。

機能、改善、タスクでは、スクリーン・ショット、モデル、その他のファイルを添付して、課題を説明する付随的な情報を提供できます。

このフィールドは、必要に応じて課題に関連するパッチを添付するために使用することもできます。 詳しくは、パッチの寄稿を参照してください。

依存関係
ほかの課題が解決されない限りある課題が解決できない場合は、これらの課題には依存関係があります。 1 つの課題が複数の課題に依存したり、複数の課題が 1 つの課題に依存してこの課題が解決されない限り、課題の「ブロック」が解決できないこともあります。これらのフィールドの横にあるリンクは、現在表示している課題に関連付けられた依存関係をツリーおよびグラフで表した図を表示します。
この課題に投票
IssueZilla の「投票」機能を使うと、プロジェクトのメンバーがプロジェクトにある課題について特定数の投票を行うことができます。プロジェクトのオーナが課題ごとに許可される投票数と各メンバーに許可される投票数を設定します。プロジェクトやコンポーネントによっては、ほかのメンバーが投票できないように設定する場合もあります。投票によって、解決しなければならない最も重要だと思う課題を示します。

同じバグに複数回投票することができますが、総投票数は各メンバーに割り当てられている総投票数に限られます。 複数の課題に一度ずつ投票するか、特に重要だと思うより少ない数の課題に複数の投票を行うことができます。

課題に投票すると、[この課題に投票] の横に総投票数が表示されます。「0」は投票がないことを意味します。この数字をクリックすると、投票の表示ページを表示できます。 投票がある場合は、投票を受けた課題の名前と投票数が表示されます。

投票を受けた課題のリストを表示するには、IssueZilla クエリー・ページを使って「 _____ 票以上の投票」フィールドに数字の「1」を入力します。 これにより、最低 1 票を受けたクエリーの結果が表示されます。

課題に投票するには、次のステップに従います。

  • 課題を開きます (リストまたはレポートから課題をクリックします)。
  • 「追加コメント」フィールドのちょうど上にある「この課題に投票」リンクをクリックします。(このリンクが表示されない場合は、投票がこの課題のプロジェクト/コンポーネントで許可されていない可能性があります。)
  • この課題に投票する投票の数を指定します。 このページには、ほかのバグに投票した投票数も表示され、必要に応じて投票を割り当て直すことができます。
  • 投票した課題に変更があると、自動的にE-Mailによる通知を受信します。
  • 課題ページまたはクエリーページの下部にある「ユーザのパスワードまたはプリファレンスの変更」をクリックして投票結果をいつでも表示することができます。

この投票機能の目的については? オープンソースプロジェクトにおける合意投票の重要な役割についてを参照してください。

グループ
課題の表示に含めるまたは表示から除外するプロジェクト定義のグループを指定するドロップ・ボックスが 1 つまたは複数表示される場合は、プロジェクト/コンポーネントのオーナがプロジェクト内にグループを作成していることを意味します。このフィールドの使い方については、オーナにお問い合わせください。
新規として残す
「新規」状態の課題を表示しているがこの課題が自分の担当ではない場合は、この既定をチェックした状態のままにしておきます。課題の担当者が自分に割り当てられている場合は、状態を「開始済み」に変更することにより課題を受け入れます。
課題の解決
課題が解決されると、解決のタイプを指定します。 状態を「解決済み」に変更するということは、担当者の見地からはこの課題が完了したことを意味します。このフィールドのプルダウン・メニューの複数オプションについては、詳細はこちらを参照してください。注意: 課題の状態を「解決済み」に変更すると、プロジェクトのほかのメンバー全員に、この課題に関連したソース・ファイルの変更が CVS リポジトリにチェックインされたことを知らせることになります。
再割り当て
新しいE-Mailアドレスを入力して課題に責任のある開発者を変更したり、コンポーネント/サブ・コンポーネントのオーナに再度割り当てることができます。
課題の動きを見る
このリンクをクリックすると、課題に加えられた変更のスナップショット・ページが表示されます。
印刷用フォーマット
このリンクをクリックすると、課題の表示ページを印刷用フォーマットで表示します。
コミット
このボタンを押すと、この課題に加えられた変更が保存されます。 注意! 課題を表示しているときは、「Enter」キーが [コミット] ボタンと同じように動作します。 故意または偶然であるかに関わらず、加えた変更が保存され、課題の担当者と CC リストにあるメンバーがこの課題の活動についてのE-Mailによる通知を受信します。

変更を加えずに課題の表示ページを閉じるには、このページの上部にあるリンクを使ってほかの課題を表示するか、ブラウザの[戻る] ボタンを使用します。フィールドに変更を行っても、[コミット]ボタンまたは「Enter」キーを使わない限り、データベース内の課題は変更されません。

リセット
すべてのフィールドを以前にコミットされていた値に戻します。