プロジェクト・ソースコードの管理

はじめに

このヘルプ・ガイドには、CVS を初めて使用するユーザ向けに、このサイトでホストされているプロジェクトに関連する CVS の管理タスクについてのクイック・リファレンス情報が記載されています。 このガイドは、CVS の詳細なドキュメンテーションや、バージョン管理によって発生する広範囲なプロジェクト管理問題を記載した文書ではありません。CVS の豊富な公開ドキュメンテーションは、オンラインや印刷文書で入手できます。 次のリンクは、このサイトの他のページにある CVS ツールの一般的なドキュメンテーションへのリンクです。これには、多くの信頼できる CVS の外部リソースが含まれています。

CVS ツール・マニュアル

CVS リポジトリのタスクについて

プロジェクトのソース・リポジトリをセットアップするために実行される管理作業は、プロジェクトが承認された時点で自動的に行われます。 CVS を使用した事がなくても、御自身でプロジェクトの CVS リポジトリをセットアップするために、1 から始める必要はありません。

次のタスクが自動的に行われます。

CVS を使い慣れているユーザにとっては、この自動化は、CVS モジュールがこのサイトでホストされているプロジェクト用に事前に構成されることを意味します。これには、次のファイルが含まれます。/p>

バックアップ、復元、移動、リモート・リポジトリ・アクセスの設定などのすべての CVS リポジトリ・タスクは、サイトの管理者によっても扱われます。 CVS 管理ファイルの編集やその他のリポジトリレベルの操作が必要な場合は、サイトの管理者にお問い合わせください。

プロジェクト・オーナとして最初に考慮すべきいくつかの点

1 から開始する場合

プロジェクトが完全に新しくまだ何も設定されていない場合は、プロジェクトの進化を考えて全体的なディレクトリ構造を計画します。 トップレベルの CVS モジュール構造は事前に設定されていますが、一般的にどのようにソースファイルを整理するかを決定します。これを既存および将来のプロジェクト・メンバーに伝えます。早期にソースの構造を考えておくことにより、プロジェクトが拡大してく場合にも一定性を維持し、新しいメンバーがプロジェクトを素早く理解することが可能となります。

プロジェクトのソース構造全体を伝達する良い例として、グラフィックスによる解説をするScarab オープンソース・プロジェクトの設計書があります。 このサイトでホストされている全プロジェクトに提供されている CVSWeb によるソースコードの閲覧により、ユーザがプロジェクトのソース構造を見て回ることができます。

プロジェクトのバージョン管理問題

プロジェクトのオーナは、異なる RCS や CVS を使用している開発者と作業を行う場合が多くなることが予想されます。ここで、明確にしておくべき主な違いについて説明します。

CVS 権限の管理

サイトのユーザがプロジェクトのソースコードに対する CVS の読み取りアクセス権を持つかどうかは、プロジェクトがオープンソースまたは著作権保護されたライセンスのどちらを持っているかによって異なります。オープンソースのプロジェクトでは、既定でプロジェクト・メンバーであるかどうかに関わらずサイトの全ユーザにソースファイルへの読み取りアクセス権が許可されます。著作権保護されたプロジェクトのページは公開されず、ソースコードへのアクセスは、プロジェクトのメンバーに制限されます。

しかし、オープンソースおよび著作権保護されているプロジェクトの両方で、プロジェクトのオーナが付与するロールを使って、CVS の書き込みアクセス権を与えるユーザを決定します。

プロジェクトのメンバーシップを承認されたオブザーバは、実際にプロジェクトにソースコードを寄稿しません。このため、このユーザは読み取り権を持ちますが、プロジェクトのソース・リポジトリへの書き込み権は持っていません。 オブザーバは、ソースファイルをチェックアウト、表示、リビジョンの比較、更新を行うことができますが、変更したファイルや新しいファイルをソース・リポジトリに寄稿することはできません。

その他のプロジェクト・メンバーシップのロールはすべて、プロジェクト・メンバーに CVS の書き込みアクセス権を自動的に与えます。これにより、次のことを実行することができます。

個々のファイルに関連付けられている読み取り/書き込みの権限は、CVS からは独立して管理されています。 ファイルがプロジェクトの CVS リポジトリにチェックインされると、ファイルのこれらの権限を変更できないことに注意してください。